記事一覧
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冒険家の反省ノート⑤雪洞――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート⑤雪洞 冬のアラスカ山脈では、新幹線なみの時速300キロもの突風が吹くこともある。そこでの登山は、まさに「烈風との闘い」だ。けれども風という相手が圧倒... -
【全文公開】心のカワウソ――『たぬきの冬』試し読み③
北海道のどこそこにカワウソが現われた、という話はなかなかあとを絶たない。違うらしいということになり、人々が忘れかけたころになるとまた、カワウソ出現か、とい... -
世界露頭紀行:雨の時代――イタリア・ドロミティ#3
雨の時代――イタリア・ドロミティ#3 高温・乾燥気候で海水がどんどん蒸発していた時代の浅い海に、なぜ陸から大量の土砂が流れ混んでいたのか(前回#2)。 1987年、この... -
鳥のなかのサル――『たぬきの冬』試し読み②
北海道の秋の山野を歩いていると、よくカケスに出合う。その名前を知らなくとも山歩きの好きな人であれば、ハトほどの大きさでやや尾の長い、茶と黒とルリ色の鮮やか... -
世界露頭紀行:雨の時代――イタリア・ドロミティ#2
雨の時代――イタリア・ドロミティ#2 前回の記事では、ロープウェイで「ドロミティのテラス」を訪れた。ここから整備されたトレイルを歩いて、ピズ・ボエ山の山頂を目指し... -
キツネの七変化――『たぬきの冬』試し読み①
ある日のこと、北大苫小牧演習林から札幌の大学本部に出かけた私は、例によって、二十年来の恩師である太田嘉四夫先生の研究室に顔を出した。 すると先生はちょうど... -
冒険家の反省ノート④撮影――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート④撮影 冬のアラスカ単独行での撮影でもっとも障害になるのは、厳しい寒さである。 低温の環境では電池に不安があるので、対策として一眼レフの手動式フィルム... -
世界露頭紀行:雨の時代――イタリア・ドロミティ#1
雨の時代――イタリア・ドロミティ#1 「世界で一番好きな場所はどこですか?」 よく聞かれる質問だが、私には即答できる場所がある。イタリア北部の山岳地帯、ドロミティ... -
冒険家の反省ノート③情報収集・判断――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート③情報収集・判断 冬のアラスカ単独行は文字通り孤立無援の山旅である。今回はどのようにして山の天候に備えたのかを紹介する。 延長アンテナに交換した携帯型... -
冒険家の反省ノート②パッキング・燃料――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート②パッキング・燃料 ザックに荷物を入れていく際の鉄則は「すき間を作らない」だが、今回は荷物の組み合わせで失敗した。雪の中に埋めて支点をとるための、湾...