仕留められた一頭の熊の背後にある無辺の広がりを想像すると、ため息をつくほかない。銃をかまえた男の眼光の鋭さに、深雪をかきわける彼らの足跡に、あるいは大熊にむかった銃弾の一瞬の煌めきに、その無限の宇宙が表現されているのである。――「無限の宇宙、狩猟という名の豊饒」角幡唯介