記事一覧
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石城謙吉
キツネの七変化――『たぬきの冬』試し読み①
ある日のこと、北大苫小牧演習林から札幌の大学本部に出かけた私は、例によって、二十年来の恩師である太田嘉四夫先生の研究室に顔を出した。 すると先生はちょうど... -
栗秋正寿
冒険家の反省ノート④撮影――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート④撮影 冬のアラスカ単独行での撮影でもっとも障害になるのは、厳しい寒さである。 低温の環境では電池に不安があるので、対策として一眼レフの手動式フィルム... -
尾上哲治
世界露頭紀行:雨の時代――イタリア・ドロミティ#1
雨の時代――イタリア・ドロミティ#1 「世界で一番好きな場所はどこですか?」 よく聞かれる質問だが、私には即答できる場所がある。イタリア北部の山岳地帯、ドロミティ... -
栗秋正寿
冒険家の反省ノート③情報収集・判断――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート③情報収集・判断 冬のアラスカ単独行は文字通り孤立無援の山旅である。今回はどのようにして山の天候に備えたのかを紹介する。 延長アンテナに交換した携帯型... -
栗秋正寿
冒険家の反省ノート②パッキング・燃料――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート②パッキング・燃料 ザックに荷物を入れていく際の鉄則は「すき間を作らない」だが、今回は荷物の組み合わせで失敗した。雪の中に埋めて支点をとるための、湾... -
栗秋正寿
冒険家の反省ノート①食料――世界初フォレイカー冬季単独登頂・番外編
反省ノート①食料 即席ごはんのミニッツライスとマウンテンハウスの乾燥具材(肉類、野菜類)にカレー粉を入れて作るドライカレーはなかなかうまい! カレー粉のかわり... -
栗秋正寿
世界初フォレイカー冬季単独登頂・全記録 #11
2007年3月22日(入山51日目) 小雪 → 曇り → 晴れ時どき快晴。気象局(アメリカ国立気象局)の予報のとおり、天気は回復した。 スキーデポ地点まで1回目の荷下げ。昨日... -
栗秋正寿
世界初フォレイカー冬季単独登頂・全記録 #10
2007年3月17日(入山46日目) 天気は晴れ。今朝のフォレイカーに雲はなかったが、アタック日和ではない。デナリやハンターにかかる雲の動きから、風向きがフォレイカー... -
栗秋正寿
世界初フォレイカー冬季単独登頂・全記録 #9
2007年3月12日(入山41日目) C4(キャンプ4)で休養日。 13時間もよく寝た。たくさん食べて横になり、とにかく2日間にわたるアタックの疲れをとる。 午前中の雪洞内の... -
栗秋正寿
世界初フォレイカー冬季単独登頂・全記録 #8
2007年3月7日(入山36日目) 悪天候のためにC4(キャンプ4)で停滞。 風で外から粉雪が入り込む。今朝の雪洞内の気温マイナス20度。 昨日の天気悪化の兆候どおり、ガス...